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矢澤一良
矢澤一良先生のヘルシーライフLab

体の健康をキープするために、今からどんなことに取り組んでおけばいい?皆様から多く寄せられる質問に対し、矢澤先生がQ&A方式で分かりやすく解説します。

早稲田大学研究院教授
矢澤一良やざわ かずなが

長年、企業や大学の研究機関にて食の安全や健康食品の研究に従事。食べ物が以下に体に作用するかという難しい話も分かりやすく説明する姿勢が好評。NPO法人健康食品フォーラム理事、NPO法人日本健康指導者協会会長など、予防医学の分野で活躍中。

magico Beauty Topics vol.1

2017.10.31

冷えの根本的な改善は、血行促進にあり!

- 本日は「冷えの改善」について先生にお話を聞きにきました。最近、冷え性に悩んでいる女性が人が多くなったように感じます。

 そうですね、最近は冬に限らず1年中冷えに悩む人が増えていますね。また、男性の冷え性という人も多くなっています。なぜ、女性に冷え性が多いというと、今からの季節、だんだんと寒くなってきますが、もともと人間は寒さから身を守るために皮下脂肪が備わっています。しかし、現代女性にとっては“痩せていることが美”として捉えられているため、体温を守りきれなくなっているのが原因のひとつとして考えられます。

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- 寒さで体温が奪われることが冷え性の原因になっていると?

 人間は、遺伝的に体温を36度後半から37度の間で保持してきました。細胞レベルで、この温度がもっとも活動しやすいものとしてインプットされてきたんですね。しかし現代人の平均体温は36度前半、あるいは35度台という人もいます。人間は代謝をする際に熱を生み出していますが、体温が低いと、代謝を促進する酵素の活性も悪くなってしまい、上手く熱を作れなくなってしまうのです。

- なるほど。では、熱が上手につくられると、冷え性の改善にもつながるのですか?

 酵素がもっとも活性化するのは36.7度といわれていますので、その体温を維持することが好ましいですね。ただ、36.7度前後を保てば体内で熱は作られやすくなりますが、それだけでは冷え性の改善につながりません。そこで注目しなければならないのが血流です。人間には体の隅々まで末梢血管が張り巡らされており、冷え性の人は全身に行き渡る血液量が少ない。温められた血液が全身に行き渡ってこそ、冷え性改善の第一歩になります。

 まず、血流を良くするためには3つの要素を見直さなければなりません。

 ひとつめは「心臓」。ご存知のように心臓はポンプ役割をしていますが、押し出す力が弱いと、血流の勢いも弱いままですよね。そのために、心臓の筋肉が必要となります。「心臓の筋肉?」と思われるかもしれませんが、心臓にはミトコンドリアというエネルギーを産生する細胞小器官がたくさんあり、それをパワーアップしてやればいいんです。ミトコンドリアの機能を上げるためには、Lカルニチン、コエンザイムQ10、α-リポ酸が有効な成分として挙げられます。

 ふたつめは、「血液」。血栓ができたら血流は悪くなりますので、血栓の原因である血小板が固まるのを防ぐことが大切になってきます。そこで、血液サラサラ成分の登場です。青魚に含まれるEPAはその代表格ですね。

 また、動脈硬化にも対策が必要です。動脈硬化というと血中コレステロールが原因と勘違いされている方も多いですが、そうではありません。コレステロールには、LDLという悪玉コレステロールがあり、これが酸化することで、動脈硬化が起こりやすくなるのです。そのため、酸化を防ぐビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、ポリフェノールといった抗酸化成分を摂取することが必要になります。

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そして最後は「血管」。心臓がサラサラであたたかい血液を頑張って送り出しても、通り道が細ければ血流量は限られてしまいます。そのため、血管の柔軟性を高めなければいけません。血管の柔軟性は血管壁細胞というものが関わっているのですが、その細胞膜はとても柔らかくてしなやか。その細胞膜の材料となり、柔軟性を高めるのがDHAという青魚に含まれる成分です。

- 「心臓」「血液」「血管」の三位一体で考えることが大切なんですね。成分もご紹介いただきましたが、これらはすぐに効果があるものなのですか?

 まず、EPAは血小板が固まるのを防ぐ働きがあるので、ある程度の即効性は期待できるといえるでしょう。一方でDHAは個人差はあるものの3~4週間はかかります。この2つの成分はオメガ3という脂肪酸なのですが、同時に摂ることで1+1が3にも4にもなる相乗効果が期待できます。

 紹介したような成分は、当然1度食べただけでは、効果は現れません。そういった栄養を意識的に摂取する習慣をつけることで、はじめて実感できますので続けることが大切になりますよ。

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