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美女力UP
美女肌
2017.10.17
赤い宝石と女性ホルモンの関係性
「ザクロ」という名の美女の果物
40年以上生きているけれども、「ザクロ」を食べたことは数回しかないと思う。数回といっても5回以下・・・1,2回かも知れない。
「ザクロ」という名の赤い宝石のようなつぶつぶを初めて見たとき、その美しさにうっとりとしたものだ。そしてその1粒1粒を食せると知ったとき、その食感の軽やかさに、快感を覚えた。これこそ美女の果物・・・そんな気がした。
しかし、「ザクロ」という食材はなかなか日常的に手には入らない。
ざくろの種子には女性ホルモンの代表格、エストロゲンが含まれているということが分かっている。女性ホルモンは女性たらしめるために大変大切なもの。女性ホルモン、ご存じですか?
女性ホルモンあれこれ、エストロゲンとプロゲステロン
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンという2種類があります。エストロゲンは別名「卵胞ホルモン」とも言い、まさに月経のあとの卵胞期・思春期に多く分泌されます。
一方、プロゲステロンは排卵期から月経期に分泌されるホルモンで妊娠に関わります。受精卵が着床をしやすくなる作用があるのです。
さて、それではどちらが女性の美しさに関係してくるのでしょうか?
プロゲステロンは妊娠のためのホルモンですので、はい、そうです。エストロゲンです。
プロゲステロンは肌の潤いやハリを作る作用もあるのですが、生理の前に肌の調子が悪くなったり、ニキビが増えるのはまさにこのプロゲステロンにより皮脂の分泌を増やして毛穴を詰まらせてしまっていることが一因で、美肌にはよくない作用を起こすこともあるのです。また、妊娠してから「シミが濃くなった」「取ったはずのそばかすがまた出てきた」という事を良くききますけれども、それは、シミやくすみ、色素沈着の原因となるメラニンを生成してしまうということもあるからです。
もちろんプロゲステロンは妊娠のためにとても大切なのですよ。しかし、美肌・アンチエイジングに関して言っての女性ホルモンと言ったらプロゲステロンではなくてエストロゲンになってくるのです。
エストロゲンこそが、女性を女性たらしめる
女性ホルモンで増やすべき、美容に効果がある女性ホルモンといったら、エストロゲンと考えましょう。
エストロゲンは、肌のもちもちや、つや、張りにつながるコラーゲンやヒアルロン酸の生成に大きく関わります。肌の弾力は、皮膚の中の真皮というところが関係していて、その真皮こそがまさにコラーゲンとヒアルロン酸でできています。
また、エストロゲンは皮膚の保湿にとても大切なセラミドを増やす作用があります。ですから、エストロゲンの分泌量が多い排卵期までは肌にうるおいがあり、艶やかなのです。
生理前はエストロゲン低下してセラミドが不足するから乾燥し、肌の状態が悪くなります。
それだけではなく、髪の毛を綺麗にする、思春期にバストを大きくする、自律神経を整える、動脈硬化、骨の生まれ変わり、骨粗鬆症の予防にも関わります。女性の美容と健康に大切ということです。
美肌は外からの熱心なケアだけではどうにもならない。身体の内側からのケアが必要なのです。アンチエイジング、更年期を気にせず、身体の中から綺麗でい続けましょう。そして、そのキーワードはエストロゲンです。
そこで「ザクロ」を食して女性らしく・・・
ザクロの話とエストロゲンの話とどういうこと? ザクロにはエストロゲン活性があるとマウスの実験でわかっているのです。
女性を女性たらしめるものは女性ホルモンです。女性ホルモンがあるから女性は女性であるのに、寿命が延びてきている今、ホルモンの分泌が少なくなってきてからも美しく女性はいきていかなければいけない。
便利な世の中は、ザクロが手に入らなくてもザクロジュースやザクロ入りのデザートなどをこしらえてくれている。需要に応じて供給者はあれやこれやと考えてくれるということだ。このCONINENCE(便利さ)をありがたく享受してもっともっと綺麗になってしまいましょう。
この記事を監修された先生
しのぶ皮膚科(三田)院長。日本アンチエイジング外科認定医。皮膚科医として12年以上勤務した後、美容医療の道へ。豊富な臨床経験に裏付けられた“しのぶメソッド”で全国から多くの支持を受ける。