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美女力UP
美脚ライフ
2017.08.01
こうすれば決まる!階段の昇り降り
苦手な階段もコツをつかめば大丈夫!
ハイヒールが苦手とする場所の一つに階段があります。たとえば駅で、足首や膝をグラグラさせながら危なっかしく階段の昇り降りをしている方を、時折見かけます。これは、見栄えがよろしくないという以前に、転倒事故にもなりかねないのでとても危険です。雨で足元が濡れているときなどは、見ているこちらがハラハラしてしまいます。「ハイヒールのときは、無理をしないでエレベーターやエスカレーターを使えばいいんじゃない」と言われればそのとおりですが、建物のエントランスなど、どうしても階段を使わなければいけない場所は、街中には意外と多いものです。それに、ドレスアップして出かけた劇場やホテルでエレガントに階段を歩けたら、ちょっと気分がいいと思いませんか? ハイヒールが苦手な場所ではありますが、だからこそ、コツをつかんで美しく歩けるようになりましょう。
ふくらはぎの筋肉を使ってつま先で昇る
階段を昇るときは、つま先だけをステップにかけて昇ります。その際の姿勢は、モデルだったら背筋を真っ直ぐに伸ばして視線を前に向けるのが原則。でも、街中はランウェイとは違って周囲にたくさんの人がいるし、足元のコンディションも良いとは限りません。無理をせず、心持ち前傾姿勢で視線も2~3段上を見るくらいが良いでしょう(図1)。つま先だけでステップを上がるのは、後ろにひっくり返りそうな感じがするかもしれませんが、ふくらはぎの筋肉をしっかり使えば大丈夫。ひざ下を引き締める美脚エクササイズにもなって一石二鳥です。
ステップにかかとまで乗せるようにして昇ると、確かに着地は安定しますが、大股で踏み出すようになって足が疲れます。また、つい踏ん張るようになるため、がに股になりがちです。さらに、足元ばかり気にしていると視線が落ちて背筋がまがり、一気に老けた感じになるのでNGです(図2)。
ひざをクッションにしてふわりと降りる
降りるときは、膝のクッションを使って着地するのがポイントです。通常のウォーキングでは、膝はまっすぐに伸ばして着地しますが、ステップを降りるときは通常よりも足にかかる力が大きくなるので、ひざで衝撃を吸収するのです。まず、降ろした足が着地する際、ほんの少しだけしゃがむようなイメージでひざを曲げ、着地したら、残した足はひざから前に出すようにして、ふわりと降ります。このときも、昇りと同様に視線は数段先を見るように、足もがに股にならないよう気をつけましょう(図3)。階段の手すりは、足元が不安なときはぜひ活用しましょう。指先が軽く触れるくらいでも、ぐっと安定感が増します。
足元のぐらつきの原因は浮き指かも?!
ところで、ハイヒールを履くとどうしても足元がぐらつくという方の中で、最近増えているのが浮き指です。浮き指とは、足の指に体重がうまく乗せられず、文字通り足指が地面から浮いてしまう状態です。大きく分けて指先が反って上を向くパターンと、指先が丸まってしまうパターンとがあります(図4)。いずれにしても、かかとと指の付け根だけで体重を支えることになるので、足元が不安定になってしまうのです。運動不足やサイズの合わない靴を長期間履き続けることが原因と言われていますが、痛みもないため自分ではなかなか気づけない足のトラブルです。ハイヒールを履きこなしにくいだけでなく、放置するとひざや腰の痛みを引き起こす可能性もあります。「もしかしたら…」と思ったら、足底圧を測定してみることをおすすめします。サポーターやインソールなどの改善グッズも出ているので、靴の専門店や整形外科、接骨院などで相談すると良いでしょう。
この記事を監修された先生
ウォーキングスタイリスト。実業団バレーボール選手としてプレー後、モデルとして活動。独自のウォーキング・ポージング・メソッドを確立し、プロ・アマ問わずウォーキング指導を展開中。